ネオンテトラ(サンボンリボン)

2034

晴海サワラ
晴海カジカ
晴海シンジュ

もっと広かったはずの
ぼくらの住むセカイ
頬を撫でる
潮風は変わらないまま

そっと触れたその手が
記憶と違うから
戸惑って
なんだか泣きそうだ

泳ぎ慣れた小さな水槽
心地の良い温度にキミの笑顔
変わりようのないことばかりだと思ってた
なくしたらきっと寒くなってしまうんだろう

いつかは飛び出すんだ ネオンテトラ
寄せては返す アオに焦がれているぼくら
居場所はここにあって 行き先はそこにある
今はまだ小さなさかなだけど
泳いでこう

ずっと夢見てたんだ
自由に踊るすがた
何もかも
眩しく見えた向こう側

きっとそんな気持ちも
泡になって消えてく
そうやって
大人になるのかな?

過ぎ去っていくなんでもない日々
茜色の海辺であくびして
5秒のチャイムも 聞こえてないフリをして
もう少しだけ隣りにいてもいいよね

伝えたいことだけが 言えないまま
サヨナラするなんて息苦しいだろう
空っぽのこの胸を 埋めたくて顔を上げた
息継ぎをしたら また進むよ

汽水域にいるぼくらは まだ曖昧で
少しずつ、ほんの少しずつでも 確かに変わっていく

今しか歌えない 歌を歌おう
不器用な音でいい 等身大のぼくで

いつかは飛び出すんだ ネオンテトラ
寄せては返すアオがきらめいたその時
もう何も恐れずに どこまでも行けるだろう

昨日より暖かいこのセカイを
泳いでこう

コメント

タイトルとURLをコピーしました